[定年退職までのリアルな日記] 働き方を考える

ワーケーションしました

2度めのワーケーションが無事に終了しました。

 最初のワーケーションは、2022年2月中旬から2週間、長野

🏝 次のワーケーションは、2022年8月末から1ヶ月間、石垣島

このワーケーションの模様は、妻がYouTubeに動画をあげていますので、是非ご覧頂ければと思います。

それにしても、こんな働き方が出来るようになるなんて考えたこともありませんでした。

 

その考えに至った経緯は・・・

1991年4月〜

就職と同時に千葉県鎌ヶ谷市の社員寮に入り、その後、鎌ケ谷市→都内→埼玉と引っ越し。

Door to Doorで片道1時間から2時間。行きも帰りもその殆どの時間を、漫画みたいにぎゅうぎゅうの満員電車に揺られて通勤していました。

2011年3月11日

あの震災の日。私も妻も都内で被災し、私は30km程の道のりを歩いて帰宅することとなりました。

 

 

人で溢れ返る異様な光景の中、電話もメールも繋がらず妻と連絡が取れない不安を抱えたまま、ひたすら歩き続けました。

週が明けた月曜日、会社から「まともに動いていない電車で通勤する」or「それが嫌なら職場近くのホテルに宿泊してでも会社に通って仕事しろ」と指示があったのを記憶しています。

本当なら、人生を変えるチャンスだったのかもしれませんが、そんな勇気も行動力も無く、震災前と何ら変わらない同じ生活を続けることになりました。

 

2020年4月14日

新型コロナ蔓延により、突然、強制的に在宅勤務(テレワーク)が開始されました。

デスクを購入したりとバタバタとしましたが、私的には今に繋がる快適な生活のスタートとなりました。

 

2021年12月31日

コロナ禍の中、医療現場の最前線で頑張り続けた妻でしたが、自身の体と心の健康を守る為に退職をしました。

2022年1月からは、在宅勤務の私と専業主婦となった妻が自宅で毎日一緒に過ごすことになりました。

 

2023年3月

政府から新型コロナへの対応方法変更が発表され、これに伴い在宅勤務からオフィスビルへの出勤へと方向転換する企業も増えてきましたね。

 

現在(2023年10月)

今後どうなるかはわかりませんが、今のところ私は引き続き100%テレワークが続いています。

 

そんなある日、ふと気がつきました

ふと気づいたんです。

今の仕事と生活は、Wi-Fiが繋がれば、自宅だけでなくどこでもできるんじゃないかと。

そんなわけで、

  1. ワーケーションやノマドワークなどのキーワードを基にネットで検索し、
  2. 社内のリモートワークのルール確認をし、

まずは、車で行き来ができてリスクが少ないと思われた長野で、2週間のワーケーションをスタートさせました。

そして2度めのワーケーションは、交通面、台風、通信基盤など様々なリスクが高いであろう離島の石垣島で1ヶ月(!)行いました。

 

ワーケーションを振り返ってみましょう

物件選び

自炊が出来ること、そして費用面を考えると必然的にホテルではなくマンスリーマンションに辿り着きました。
物件はネットでいろいろと検索可能ですが、我が家の物件選びのチェックポイントは以下の通りとなります。

  1. ホテル泊と比較してリーズナブル
  2. 自炊が可能なキッチンが設置されている
  3. ダイニングテーブルが設置されている(ローテーブル&ソファーでの食事に慣れず、また腰への負担が大きく苦労したため)
  4. ベッドはダブルではなくツイン、もしくは布団が設置されている
  5. 洗濯機が設置されていること(長野の場合は洗濯乾燥機あるいは乾燥機が設置されている)
  6. 高速Wi-Fiが無料・無制限で利用できる
  7. 作業用デスクとデスクライトが設置されている
  8. 長野の場合は駐車場付き
  9. 沖縄の場合はダイビング機材が干せるベランダ付き

やや条件多めでしょうか😅

 

契約

1.長野

長野の不動産屋さんは、契約からいろんなことが便利でした。

  • 契約も支払いもすべてネットで完結
  • 部屋の鍵は電子キー(宿泊期間中利用可能なキー番号がメールで送られてくる)
  • 宿泊先に直行することができた
  • チェックアウトは23:59

 

2.石垣島

石垣島の不動産屋さんの手続きは、アナログでした。

  • 予約はHPからできたけれど、契約手続きは利用開始日に店舗で(そして店舗が遠い💦)
  • 契約書は紙、支払いは現金払い、鍵は契約後に手渡し
  • 店舗での契約事務には18:00迄の時間制限があり、夕方の直行便で到着した我が家は間に合わず石垣到着初日別にホテルを予約することに
  • 退室日がすごい台風の嵐など、飛行機が欠航しようが何があろうが11:00までには退室(しかも台風の日は店舗は休業なのです)

なんだかちょっと残念な感じでした・・・。離島だからなのかな〜?

 

自炊

費用的にも健康面からも毎日外食というわけにはいかないので、平日は自炊、外食はたまの休日に・・・を基本としたいところです。

しかし、最初に長野で利用したマンスリーマンションは部屋の使い勝手が悪く、思ったように自炊が出来ず、諦めて外食の頻度が高くなりました。

石垣島の部屋の使い勝手は長野に比べればまだ良い方で、妻が島の食材でいろいろと料理を作ってくれて、ほぼ想定通りに自炊をすることが出来ました。

とはいえ、自宅のキッチンと比べて使い勝手は悪いし、調理器具や調味料も限られているのは明らかで、そんな中でも美味しい料理をあれこれ作れてしまう料理上手な妻には本当に感謝です。

 

外食

長期滞在ということもあり、長野でも石垣島でも、いろいろな店を巡ることができました。

訪れたお店のいくつかは、妻のYouTubeでも紹介させて頂いていますので、是非ご覧頂ければと思います。

ただ、妻が普段から美味しい食事を作ってくれていることもあり、値段と中身が折り合って満足出来るお店にはなかなか巡り会えなかったというのが正直なところです。

でも、これは、それぞれの滞在先に限った話ではなく、自分たちの地元や都内でさえ同じかも知れません・・・。

 

仕事(ワーケーションのワークの部分)

・通信環境

長野では全く問題がありませんでしたが、石垣島では悩まされました。

ただ、これは、石垣島に移動直前に交換したPCの問題だった可能性もあり、今となっては石垣島の通信環境の実態は良く分からなくなってしまいました。

なお、石垣島にはコワーキングスペースが沢山あり、我が家が滞在していたマンスリーマンションの近くにも歩いて数分の距離に3つのコワーキングスペースを確認していました。

これらのコワーキングスペースの利用も検討はしたのですが、会社のリモートワークで利用するにはな何となくしっくりこない感じで、結局は一度も利用しませんでした。

 

・台風

沖縄には台風の問題があります。直撃されると半端ないらしいです。停電が発生すると、長い場合は一週間程度停電が続くことも過去にはあったようです。

こうなってしまうと当然ネットは繋がらないので仕事が出来なくなってしまいます。今回もしもの場合は、一旦、島を離れようと漠然と考えていました。

滞在中は台風の進路がどんどん南に逸れてくれたので、奇跡的に難を逃れました。逆に当初全く心配なかったはずの台風が進路を変えて、日に日に石垣島に向かって来るのを目の当たりにすると、やっぱり沖縄でのワーケーションは厳しいかもと感じました。

 

余暇(ワーケーションのバケーションの部分)

毎朝のジョギングのコース、そこから見える風景、買物をするお店、お店に並んでいる食材、仕事終わりや休みの日に入る飲食店、そこで呑み食いするメニュー、触れ合う人々、交わす会話…何も特別なことをしなくても日常が非日常の毎日。

これがワーケーションの醍醐味のひとつかなと思いますし、実際、この感覚は十分に堪能出来たと思います。

その一方で、長野にはスキー、石垣島にはダイビングという目的もありました。理想的には、長野なら朝1〜2時間滑ってから仕事とか、石垣島なら毎週末はダイビングとか…できたら素敵です。

 

・スキー

長野の滞在先は長野市内で、ゲレンデサイドではありません。

スキーゲレンデまでの往復の移動時間と、ゲレンデのオープン時間を考えると、結局は平日にスキーをするなら丸一日有給休暇を取ることになりました。

 

・ダイビング

ダイビングは、海や天気のコンディション次第で自由に潜れる訳では無く、基本的にダイビングサービスの予約が必要になります。

石垣島でのワーケーションを検討し始めた時点で、馴染みのダイビングサービスの今夏の予約は既に満員御礼状態、空いていたのは9月末のみでした。この為、このダイビングサービスの予約に合わせて慌てて今回のワーケーションをスケジュールすることになりました。

現地に滞在していれば、予約のキャンセル次第で追加で潜れることもあるかもしれないと考えたりもしていましたが、結局そんなことは実現しませんでした。

毎週末ダイビングをしたいなら、相当早い時期にダイビングサービスの予約を済ませておく必要があり、気ままにダイビングをするというのは無理ということになります。

 

生活して気付いたことについて、触れてみます

ゴミの分別

長野も石垣も独自の分別ルールがあり、特に石垣のルールは我が家にとっては難解でした。

詳しくは冒頭で紹介させて頂いている妻のYouTubeをご覧下さい。

またゴミの分別に関連して問題となるのが、ワーケーションの終了タイミングとゴミ収集日との関係です。

石垣島を例に上げてみます。私達が住んでいた地区は、

  • 燃やせるゴミは月・木曜日
  • 資源ゴミ(プラスチック、びん、缶、ペットボトル、紙類、家庭用金属類)は火曜日

石垣島を離れるのは月曜日だったので、燃やせるゴミは当日に出すことができました。資源ごみについては、島を離れる前週の火曜日以降はゴミを発生させることができないわけで、結果的に最後の週は外食に頼ることになりました。

ただこの問題は1回目の長野でもあったし、長野や石垣島に出発する時の自宅でも起きていたので、石垣島だけの問題ではなく移動に伴う問題ということになるかと思います。

 

設備

自宅は長い時間をかけて、自分達が過ごしやすく工夫をしてきました。

  • バスルーム、キッチン、洗面等のリフォーム
  • 洗濯機は洗濯乾燥機
  • ロボット掃除機等の時短家電
  • コードレス、タッチレスの家電に買い替え
  • ガス圧で昇降可能な作業デスク
  • 寝具は腰痛対策用のマットレス

他の場所で生活することで、これらがいかに便利で快適かを改めて実感することも出来ました。

一方で、これらの工夫を施した自宅を離れ、不便に感じる環境で長期滞在する事の難しさを感じたり、これまで自宅に費やした費用を無駄にしてしまっているように思えたりもしました。

 

医療

長野では特に問題ありませんでしたが、石垣島では2つの問題が発生しました。
当然ですが、保険証は必携ですね。

 

1つめは、滞在して2週目を迎える頃、私の差し歯が取れた上に取れた差し歯自体が欠けてしまったことです。

島で差し歯の型取りをして治療を完結するには期間が短く、このままの状態で過ごすには期間が長いということで、近くの歯医者で事情を説明し相談したところ、欠けた差し歯を使って残り2週間の島での生活に耐えられるように応急処置をしてくれました。

とても親身に対応して頂き本当に助かりましたが、必ずしもこんな幸運に毎回巡り会える保証は無いですよね・・・。

 

2つめは、石垣島滞在も残すところ僅かとなったダイビング最終日の明け方、妻が腹痛を訴え、救急車を呼ぶ・呼ばないの騒になったことです。

手持ちの内服薬を服用してなんとか落ち着き、結果的にはダイビングをキャンセルしただけで、救急車も病院も利用することなく済んで良かったのですが、なんらかの病気や怪我を経験することもあるんだと実感することになりました。

 

まとめ

ここまで書いてきた通り、ワーケーションは良い事ばかりでは無いし、どちらかというと大変な事や不自由な事の方が多いかも知れません。

そう考えると定年退職まで一年半程しかないので、無理にワーケーションしなくても定年退職まで待って、ワーク無しでバケーションだけをゆっくり楽しむというのもありかも・・・と思ったりもします。

でも、世界情勢、とりわけ台湾や尖閣諸島の問題を考えると、定年後も沖縄で呑気にダイビング出来るのか?と不安を感じます。

インフレも進んでいて、今と同じ金額で定年後も同じ経験は出来そうもありません。

2023-2024シーズンの各地のスキー場のリフト料金見ましたか?

定年する頃には、スキーを始めた頃と同じ金額でその当時の半分も滑る事が出来なくなりそうです。

 

更にこんなことも考えます。

お酒の飲み過ぎは相変わらずですが、以前とは比べ物にならない程に健康に気をつけて生活をするようになりました。

とはいえ、そんな生活を送っていても人間何が起きるかわかりませんよね。健康で無事に定年後を迎えられる保証もないですし。

そんな事を考えると、今やりたい事、今やろうと思えば出来る事をわざわざ先延ばしにする理由は無いように思えてきます。

というわけで、3回目、更にその次の4回目のワーケーションを予約済みです!

興味ないかもしれませんが 笑

また、ご報告させていただきます。

 

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