[定年退職までのリアルな日記] まもなくスタートの新NISAを考えてみる

新NISA

“神改正”と話題の新NISA

予想をはるかに上回る大盤振る舞いで、「何か裏がある?増税?年金減額?」と心配になるほど魅力的な新NISA。

もし自分がこれから資産を積み上げていく世代なら、新NISAは間違いなく神改正だと思います。

 

ですが、定年退職目前の我が家は、資産を積み上げるどころか間もなく資産を取り崩す時期を迎えようとしています・・・。

“取り崩す”と言う程の資産があるかは別にして…笑

 

NISA→新NISAの変更点

新NISAの変更点はたくさんあって整理しづらいですが、現在「つみたてNISA」を利用している我が家の立場から、変更点をリストアップしてみましょう。

  • つみたて投資枠(現在のつみたてNISA)と成長投資枠(現在の一般NISA)の併用:不可→可能
  • 年間投資限度額:40万円→360万円(つみたて投資枠:120万円、成長投資枠:240万円)
  • 対象商品:投資信託→投資信託、株式(成長投資枠のみ)
  • 非課税保有期間:20年→無期限
  • 投資可能期間:2042年→無期限
  • 投資枠再利用:不可→可能
  • 生涯投資可能額:800万円→1,800万円
  • 買付方法:積立→つみたて投資枠:積立、スポット(成長投資枠のみ)

 

ざっくりまとめると、

  1. 投資期間が無期限
  2. 非課税期間が無期限
  3. 非課税での投資可能額が大幅に拡大
  4. 投資可能商品も拡大

といったところでしょうか。

 

これらの変更点を定年退職間際の我が家にあてはめてみると・・・

投資期間が無期限

定年退職まで時間が無く、定年退職後は給与収入が無くなる・・・もしくは激減するので、定年退職後の新規積立は無理だと思います。

という訳で、投資期間の無期限化は我が家には恩恵はなさそうです

 

非課税期間が無期限

変更前の非課税期間は20年でした。

私が積立投資を始めたのは56歳なので、変更前の非課税期間20年で考えてみると76歳となります。

日本人男性の平均寿命は80.98歳、健康寿命は72.14歳。変更前の投資期間ですら健康寿命が尽きていることになるので、20年以上に非課税期間が延びても私には恩恵はなさそうです。

ただ、妻について考えると、妻が積立を始めたのは50歳。変更前の非課税期間だと70歳となります。日本人女性の平均寿命は87.14歳、健康寿命は74.79歳で、健康寿命に到達しておらず、その後の余命が長いことも考えると、妻には多少恩恵があるのかもしれません。

話は変わりますが、こうしてみると私の積立投資は微妙ですよね
健康寿命が尽きた後の生活は年金で賄える気がするので、同じお金なら健康寿命が尽きる前により有意義な事に使えるようにした方が良いかなとも。

これはこれで別の機会に考えてみたいと思います。

 

非課税での投資可能額が大幅に拡大

最初と同じで、定年退職まで時間が無く、定年退職後の収入を考えた場合、投資できる金額は変更前と変わるはずもないので、これも我が家には恩恵はなさそうです。

 

投資可能商品も拡大

現在のNISA制度では「つみたてNISA」と「一般NISA」は併用が出来ない為、「つみたてNISA」でインデックス投資を行い、特定口座でわずかながら配当目的の運用を行っています。

特定口座では、譲渡益、配当、利子に20%超の税金が徴収されてしまいますが、新NISAでは、成長投資枠を使って、今、特定口座で行なっているのと同じ運用を非課税で行うことが可能になります。

これは嬉しいですよね!

ただ、残念ながら、特定口座から成長投資枠への移管は出来ないようですので、新NISA開始後の新規買付は成長投資枠で行うとして、特定口座で既に保有している株式は、そのまま特定口座で運用を続けることになりそうです。

それから、人生最後の大きな収入となる退職金の使い道として、この成長投資枠を考えてみたいとは思います。

 

さいごに

今回の新NISAの発表後、

  • いつまで
  • どれくらいの金額を
  • どんな風に投資すべきか

あれこれと考えてみました。

でも結局のところは、

  • 新NISAにあわせて投資に回せる金額が増えたりはしない
  • 投資できる期間が延びたりする訳ではない

というわけで、定年退職するまで、これまでの運用を新しい制度で続けるだけになるのかなと思っています。

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